リンス、トリートメントの配合成分:保湿剤の配合について

市販の商品の配合例をみると、多価アルコールを使用している例が多いようです。

トレハロースやPPTを配合しているものも一部ありますが、
全体の傾向としては多価アルコールが主体で、
なかにはDPGを高濃度配合しているものもあります。

ベタイン
褪色防止効果がありパーマなど化学的処理のときに毛髪を護る特性がありますが、
保湿効果によるものと考えられます。

ラフィノース
吸湿性は低いのですが、一度保水すると離さない特長がありますのでべたつきません。

トレハロース
乾燥条件下から細胞を保護する作用があります。べたつきのない使用感に寄与しています。
 
ラウロイル加水分解シルク、アルギニン(L-アルギニン)
髪の補修の目的で配合していますが、保湿効果にも優れています。


参考:「あんだんてシャンプー&トリートメント」の場合
 
あんだんて社のトリートメント「あんだんて髪を潤すトリートメント」では、
保湿力を重視しています。

髪のまとまりが良いのにさらっとした感触で、べたつかない・・・という特長は、
ここからきています。

あんだんての保湿成分は市販のトリートメントと大きく異なる・・・との事。

  
 

リンス、トリートメントの配合成分:保湿剤の分類とその例

リンスやトリートメントに配合される保湿成分です。


 多価アルコール 

ポリオールとも言われ、保湿成分としては最も一般的なものです。

グリセリン
最も歴史が古い保湿成分でヒアルロン酸と組み合わせて使うと相乗効果が得られます。

BG(1,3-ブチレングリコール)
歴史も古く、比較的低刺激なのでシャンプーで多用されています。
トリートメントでも一部使われます。

ペンチレングリコール(1,2-ペンタンジオール)
BGよりも抗菌性が強いので、防腐剤の代替成分として着目されてきました。

PG(プロピレングリコール)
これまでトリートメントによく使われた保湿成分ですが、
減ってきていて、DPG(ジプロピレングリコール)が代わって使われています。


 生体系保湿成分 

NMF(自然保湿因子)、各種アミノ酸などがこのグループです。

PCA-Na(DL-ピロリドンカルボン酸ナトリウム液)
NMFの構成物でアミノ酸の一種であるグルタミン酸を反応させて作ります。

グルタミン酸、グルタミン酸Na
グルタミン酸は天然たんぱく質の主要構成成分として存在します。調味料としてもお馴染み。

ベタイン(トリメチルグリシン)
天然のアミノ酸系保湿成分です。肌や髪に柔軟性と弾力性を与えます。

アルギニン(L-アルギニン)
生体たんぱく質の成分として存在。髪の傷んだところに浸透しますので、
ヘアケアで重視されます。

ヒアルロン酸Na
細胞間隙に水分を保持する機能があるので、保湿成分として使用されます。
グリセリンと併用が効果的。


 動植物性成分 
 
動植物中に存在し、保湿能力のあるものを活用するものです。

トレハロース
自然界では、動植物・微生物に存在しています。乾燥条件下から細胞を保護する作用があります。

ラフィノース
ビート糖の副産物である糖蜜から取り出されます。
高い保湿性がありながら吸湿性がない特徴があります。

加水分解シルク
蚕の絹繊維を構成するタンパク質フィブロインを加水分解したものです。
皮膚や毛髪に吸着性・浸透性があります。

ラウロイル加水分解シルク
アニオン界面活性剤ですが、皮膚や毛髪に対して保護、湿潤、柔軟作用もあるので、
「化粧品成分用語事典2006」では保湿成分として分類しています。

キトサン
カニ、エビの殻を主原料としてキチンを経て作られます。毛髪に吸着して保湿性を示します。


リンス、トリートメントの配合成分: 保湿成分

毛髪の [水分量とパサつき度]は、大きく関係します。
購買者へのある調査によると、次のような回答が得られたそうです。

 商品選択時に関心をひかれる商品特徴は? 

(リンス)
1)髪のうるおいを保つ
2)髪のダメージを防ぐ
3)香りがよい
4)傷んだ髪を補修する
5)髪にやさしい

(トリートメント)
1)髪のうるおいを保つ
2)髪のダメージを防ぐ
3)傷んだ髪を補修する
4)髪に栄養を補給する
5)香りがよい

リンスやトリートメントでは、
髪のうるおいを保つ・髪のダメージを防ぐ・髪を補修する
などに、重点がおかれていることが分かります。


 保湿剤の分類について 

配合される保湿成分はトリートメントの場合もシャンプーの場合と大きく変わりません。
水分保持が髪の仕上がりに大きくかかわっています。
そして、商品によって、どの成分が重点的に配合されるかの差があります。

・多価アルコール
ポリオールとも言われ、保湿成分としては最も一般的なものです。

・生体系保湿成分
NMF(自然保湿因子)、各種アミノ酸などがこのグループです。

・動植物性成分
動植物中に存在し、保湿能力のあるものを活用するものです。
 
 

リンス、トリートメントの配合成分: アミノ酸

アミノ酸は、髪の補修成分としてリンスやトリートメントに配合されています。
タンパク質を構成するアミノ酸自体を補修成分として使用します。

使用されるアミノ酸を挙げてみます。


 アルギニン 

魚の白子の中や植物種子中に存在します。毛髪はケラチンというタンパク質でできていますが、
ケラチンのなかにはアルギニンが多く含まれています。
従って、ヘアケア製品に使用した場合、毛髪と親和性が高く、速やかに毛髪に吸着し、
しかも内部まで浸透します。また、損傷毛ほど、よく吸着する特性がありますので効果的です。


 グリシン 

人肌コラーゲンのアミノ酸の約1/3を占め、最も多く含まれるアミノ酸です。
毛髪に対して指通り、風合いを改善します。
医薬品として栄養剤、制酸剤、解毒剤などとして使用されます。
   

 グルタミン酸 

天然タンパク質中の主要構成成分です。
グルタミン酸Naは「昆布のだし汁のうまみ成分」としても知られています。
単独でも配合されますが、アミノ酸系界面活性剤の原料としても広く使用されます。


アミノ酸単独として使用されるのは上記の3種類ですが、
タンパク質を構成する7つのアミノ酸を混合したものも使用されます。
ベタイン(40%)、PCA-Naソルビトールなどを加えて湿潤剤として製品化されています。
(プロデュウ400:味の素の商品名)
 
 
 
※私が毎日使用している あんだんてシャンプー&トリートメントは、
「アミノ酸、糖類、脂肪酸に関係の深い成分で作る」ポリシーで開発されており、
アミノ酸成分として「アルギニン」が配合されています。
また、無香料で洗髪中・洗髪後のゴワゴワ感がありません。 
 

前ページ | シャンプー de 毛髪・頭皮ケア ホーム | 次ページ
シャンプー de 毛髪・頭皮ケア Page Top↑