良いシャンプーの条件の1つに「きめ細かく豊かな泡立ち」があります。
泡立ちが良いと洗髪時の毛髪の損傷を防いでくれます。
泡立ちと洗浄力に、直接は関係ないのですが、
泡立ちが良い=洗浄力がある・・・と一般的には思われています。
従って、泡立ちが良いと自然に使用量も少なくなる傾向があり、
それだけ毛髪や頭皮への負担が少なくなります。
また、きめ細かな泡立ちは高級感にもつながります。
■泡立ち成分(起泡成分)の例
一般に洗浄成分は起泡性がありますのが、より豊かな泡立ちを求めて
アルカノールアミドと総称される非イオン界面活性剤(表示名:コカミドDEAなど)
が多用されてきました。
アニオン界面活性剤と併用すると起泡、泡の安定性、増粘効果も期待出来、
価格的にも安くてシャンプーには欠かせない成分です。50年間以上使用されてきました。
しかし、問題点(※1)もあり、大手では自粛の方向にありますので、
これに代わる処方が工夫されています。
アルカノールアミドや増粘成分として使用される水溶性高分子は、
起泡成分と増粘成分の両方の機能を合わせ持っているものが多いです。
(※1)米国で発ガン性を誘発する可能性があるとのデータが
1997年に発表されて以来、代替品の開発が積極的になされてきました。
起泡成分は、シャンプー成分において、洗浄成分、保湿成分と比較すると補助的ですが、
シャンプーの使い勝手には影響します。
粘り気成分(増粘成分)は、シャンプー成分において、洗浄成分、保湿成分と比較すると
補助的なのですが、シャンプーの使い勝手・使用感には影響します。
■ 増粘成分の目的
シャンプーを手にとった時に、てのひらからこぼれ出ないためには、
ある程度の粘度が必要です。粘度の大小で、商品イメージも変わります。
■ 増粘成分の例
増粘する方法には、大きく分けて2つあります。
(1)水溶性高分子化合物の配合
この方法が増粘方法の大半を占めています。
セルロース誘導体(表示名:セルロースガムなど)、
ポリアクリル酸ナトリウム(表示名:ポリアクリル酸Na) などが使用されます。
ただ、温度によって粘性が変わりますので、難しい面もあります。
また、カチオン化セルロース(表示名:ポリクオタニウム-10)は
コンディショニング成分ですが、高分子化合物でもあるので、ある程度増粘します。
(2)無機電解質
配合すると溶解度などの影響で「みかけ粘度」が上がることを利用しています。
一番ポピュラーなのは塩化ナトリウム(食塩、表示名:塩化Na)です。
毛髪のキューティクルを整える目的でも使われます。
この他に、油分(難溶性のもの)、界面活性剤(アルカノールアミド)などがあります。
また、配合成分の上手な組み合わせで粘度を上げる方法もあります。
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