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シャンプーの天然成分(天然系)について

皆さんは、よくこんな広告・宣伝を目にしませんでしょうか?

「天然成分から作った〇〇…」 「○○%天然成分…」 

しかし、天然物自体だけでシャンプー剤等を作ることは出来ないそうです。
天然と言う言葉が出てきた時は、広く『天然系』と考えた方が良いとの事です。 
 
では『天然系』とは、なんでしょう?


次のように分類されるそうです。 
 
(1)天然物を原料として反応した化合物
 
(2)天然物と同一の化合物を化学合成または微生物を利用して大量生産した化合物
 
(3)天然物から特定の成分を取り出した化合物

(4)天然物から抽出した化合物
 
 
たとえば、(1)に該当するものには、
石けんを始めとした、シャンプーに使われる洗浄成分(界面活性剤/乳化剤成分)があります。
 
また(4)に該当するものには、しそエキスなど多数あります。


なお、含有率・配合率の多少に関わらず『天然系』と謳われる場合があるようです。
なるほど。その方が安全で健康的でなイメージがありますものね。

 
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天然成分の安全性について

自然界には安全な成分もあれば、危険でからだの毒になる成分もあります。
従いまして、天然物を安易に信じて利用する事は、リスクを伴うのではないでしょうか。

私たちユーザーは、『天然系』という言葉に対して、
安全だと考え、安心感を抱く傾向があります。健康的だとも思います。
しかしそれは、ある意味、幻想なのかもしれません。

ところで、人が香りを使い始めたのは4万6千年前、石けんを使い始めたのは今から
4千年前と言われますから、その間、膨大なデータの積み重ねがあります。
 
一つ一つのデータは曖昧なものが多いと思いますが、圧倒的な数が精度の
向上に寄与しています。さらに精製したり、複合化することにより、
より安全なものを求めてきました。

たとえば、漢方にしろ、アロマテラピーにしろ、
長い歴史・経験を通して技術を確立して来た事を知っておく必要があります。

人類の太古より蓄積してきた豊富な「経験」や、
また、安全データの揃った素材を使って、より良いものを作っていく「姿勢」を大切にし、
そしてまた、合成技術、精製技術、分析技術を「進歩」させていく。

こういった事柄が、これからも守られていく事により、
『天然系』の安全度は、高く維持されるのではないかと考えます。
 
 

天然の洗浄成分について

真に「天然な洗浄成分」とはどのようなものか。
人間が古来より使用していたものを挙げてみたいと思います。
 
 
灰汁
紀元前三千年前~二千年前ごろには物を焼いて残った灰に水を加えた灰汁を洗濯に使っていました。
  
天然の石けん
ローマ時代に生けにえとして焼いた羊の脂肪が溶けて、それが灰と混じってできた物質が流れ込んだ川水で洗うと汚れが落ちることは知られていました。つまり自然に石けんができていた訳です。
  
尿の発酵物
古来は、尿を発酵させたものを毛とか絹とかタンパク質繊維の洗濯に使っていました。
石けんのようにアルカリ性の強いものは、毛・絹などに向かないことを経験的に知っていたようなのです。
  
さいかち等
日本ではさいかち(まめ科の落葉きょう木)、むくろじ(むくろじ科の落葉きょう木)、
くちなしの実、かたばみ等が奈良時代から洗濯に使われていました。

ガスール
現代でも天然物が使われている例としてはモロッコの粘土「ガスール」があります。
 
 
(【あんだんてシャンプー&トリートメント】より)
 
 

天然系の界面活性剤素材について

天然系を大別すると次の4種類となります。

(1)天然物を原料として合成した素材
石けん、アミノ酸系界面活性剤、高級アルコール系界面活性剤など。
高級アルコール系界面活性剤は石油を原料としても製造できますが、
世の中の天然志向を受けてシャンプーに使用されるものは植物性天然油を原料としています。

(2)天然物と同一組成のものを化学合成または微生物合成した素材
ヒアルロン酸、トレハロース、ヒノキチオールなど

(3)天然物から特定の成分を取出した素材
グリチルリチン酸2K、ベタインなど
     
(4)天然物自体から溶剤などで抽出した素材および天然油
しその葉エキス、ラベンダーエキス、ホホバ油



【あんだんてシャンプー&トリートメント】の場合は、

アミノ酸、糖類、脂肪酸に関連する素材を選定しており、
上記(1)~(3)に類する天然系素材です。
 
 

天然系の洗浄成分・界面活性剤:天然物を原料として合成した素材

天然系の洗浄成分、天然系の界面活性剤には、天然油を原料といている、
石けん、アミノ酸系界面活性剤、高級アルコール系界面活性剤などがあります。


石けん

天然油を苛性ソーダなどのアルカリで中和して製造します。
天然油は化学的にみれば脂肪酸のグリセリンエステルです。
エステルは酸とアルコールを反応させると出来ます。

天然物と化学物質は全く別のもの、どちらかと言えば対極にあるものと考えられがちですが、
実は天然物は化学物質の集合体です。

石鹸の製造法は、
脂肪酸グリセリンエステル→アルカリで中和→脂肪酸Na塩(石けん)が基本です。

具体的には次の製造法があります

・脂肪酸中和法
油を分解精製して取り出すので純度のよい脂肪酸を作れます。
この脂肪酸だけを中和するので不純物が入りにくいです。石けん製造法の主流です。

・油脂ケン化法
油脂に直接アルカリを加えますのでグリセリンが副生します。
一般的に、素人が石けんを作るときはこの方法です。
水の中に石けんが溶けてしまわないように食塩などを加えて
石けんにします。(この操作を塩析と言います。)
副生するグリセリンの処理が大変、石けんの純度を上げにくいなどの
問題がありますが、この製造法にこだわるメーカーもあります。

・メチルエステルケン化法
油が脂肪酸のグリセリンエステルなのでグリセリンの部分をメチルに
代えて(エステル交換と言います。)から、石けんを製造します。
純度の高い脂肪酸メチルエステルを経由するので純度のよい石けんを得ることが出来ます。
化学的知識がないと理解しにくいのですが、面白い方法です。
   
石けんというと油にアルカリを加えるだけで簡単にできるイメージですが 、
このように工業的には色々な製造法が開発されています。


アミノ酸系界面活性剤

原料は石けんと同じ天然油です。
脂肪酸をアミノ酸と反応しやすい形に変えて製造します。
アミノ酸と反応させたことにより低刺激性にすることができます。

参考:アミノ酸系界面活性剤について
http://andantelife.co.jp/shampooinfo/amino.htm


高級アルコール系界面活性剤
  
原料は石けんと同じ天然油です。
中間体である高級アルコールは石油化学合成もできますが、
世の中の天然志向から化粧品(シャンプーもこの一部)では天然油経由です。
高級アルコール全体では石油経由が圧倒的ですが、
洗剤も含めて家庭用品では、天然油が主流になりつつあります。
  
高級アルコール系界面活性剤を石油系とする人もいますが、
化粧品では当たっていません。
  
脂肪酸を硫酸と反応しやすいアルコールの形に変えて製造します。
アルコールにした時に炭素の数が6個以上のものを
「高級アルコール」と化学分野では呼んでいますので
「高級アルコール系界面活性剤」と言われます。

ちなみに、世の中の高級(品質、価値が高い)とは関係ありません。
 

(【あんだんてシャンプー&トリートメント】より)

天然系の洗浄成分・界面活性剤:天然物と同一組成のものを化学合成または微生物合成した素材

天然物は、魅力がありますが、
量的に少ないために高価となる、地域、品種、天候などの影響を受けやすい、
といった問題もあります。

それを補うために、
天然物と同一の化合物を化学合成または微生物合成で製造する技術が開発されています。

   
ヒアルロン酸、ヒアルロン酸Na

細胞間隙に水分を保持することにより皮膚の湿潤性、柔軟性を保つので保湿剤として
使用されます。  1934年にウシのガラス体から分離、命名された多糖類です。

今はニワトリのトサカから製造されますが、微量しか存在しないこと、
タンパク質や他の多糖類と複合体を形成しているため分離・精製が複雑で価格が高くなります。

微生物を利用した発酵法でも製造できるようになり広く利用されるようになりました。
バイオヒアルロン酸と呼ばれます。化学構造はまったく同じです。

ヒアルロン酸またはヒアルロン酸Naの形で使用されます。


トレハロース

乾燥条件下で細胞を保護することが知られ広く活用されています。
“命の糖質”とも呼ばれます。

化粧品では保湿剤として使用され肌を保護し髪にしっとり感を与えます。
糖類なのでベタつくという感じを持たれるかも知れませんが、
シャンプーに配合すると毛髪の柔軟性を保ちながら、
ベタつかない使用感覚を得られるとの特許もあります。

そもそもは、動植物中に広く存在しますが微量であることが多く高価でした。
現在は、すべて微生物を利用して製造しているので改めてバイオトレハロースという
表現はみかけません。

食品用途が圧倒的で化粧品用途は少ないのと精製法が異なるためか、
化粧品原料としての価格は極めて高いです。食用とは一桁違うのでは?
 
 
ヒノキチオール

殺菌効果があり薬事法で指定された防腐剤です。防腐剤としては低刺激性ですが、
独特のにおいもあります。最近では毛髪発育・発生促進効果も着目されています。

ヒノキ油、ビバ油の中に存在し、ここから分離精製されます。
合成ヒノキチオールもありますが、化学合成法と推測されます。


BG

化学名は、1,3ブチレングリコールです。
保湿剤として広く利用され、グリセリンよりもさっぱりした感触です。
防腐性能がありますが、弱いので補助的に使われます。

従来は化学合成法で製造されていたものですが、
最近はサトウキビやトウモロコシ由来の発酵法で製造できるようになりました。
もともと自然界に存在したのかどうかはわかりません。
このため「天然物と同一組成のものを化学合成または微生物合成した素材」
という範囲には入らないかも知れませんが、
自然派の方たちからは歓迎されると思います。


プロパンジオール

化学名は1,3プロピレングリコールです。
プロピレングリコールという名称は同じですが、従来から使用された
PG(1,2プロピレングリコール)とは別のものです。
  
従来のPGは旧表示指定成分でしたが、プロパンジオールは別のもので、
同じ保湿剤として使用されます。刺激性はPGより低いと言われます。
  
もともと自然界に存在したかどうかは不明で、BGと同じ位置付けです。
 
 
フェノキシエタノール

防腐剤としてよく使用されているフェノキシエタノールは化学合成品として扱われています。
しかし、玉露茶の成分として日本の研究者が見出したものです。
  
「天然物と同一組成のものを化学合成または微生物合成した素材」
という意味では天然系に加えてもよいものです。


天然物の乱獲を防ぐ意味でも、天然物と同一化合物を化学合成または微生物合成で製造する
技術を活用すべきです。「天然」にはいろいろな定義がありますが、
「天然物と同一化合物を化学合成」したものも広く
「天然系」としてとらえても良いのではないでしょうか。

なお、上記成分のうち、「アミノ酸系あんだんてシャンプー」の場合には、
トレハロース成分が配合されています。


(【あんだんてシャンプー&トリートメント】より)

天然系の洗浄成分・界面活性剤:天然物から特定の成分を取出した素材

天然物を精製分離して特定の成分を取り出しますので不純物が入らない利点があります。
分離精製だけで取り出せるのが魅力です。
   
  
グリチルリチン酸

天然の甘草(かんぞう)の根から取り出します。複雑な構造式を持つ化合物です。
シャンプーはじめ化粧品では消炎成分として利用されます。

薬理効果が認められていますので、グリチルリチン酸を所定濃度配合して
医薬部外品の認証を受けることが可能です。
このため育毛シャンプーなどによく使用されています。

育毛シャンプーでは、頭皮を健やかな状態に保つことが重要ですから
天然の保湿成分が売りものにしているものがありますが、
医薬部外品としての有効成分はグリチルリチン酸であることが多いようです。

シャンプーなどに配合される場合はグリチルリチン酸2Kの形で使用されます。
 
 
ベタイン

化学名はトリメチルグリシンです。グリシンというアミノ酸の一種です。
甜菜糖製造の副生物である糖蜜から分離されます。
動植物中に存在し、人のからだにも含まれる安全性の高い化合物です。

人のからだにも存在するものなので、皮膚一次刺激性、眼粘膜一次刺激性、
皮膚感作性などは全く観察されません。

保湿成分として配合されます。
髪にしっとり感とつやを与え皮膚に浸透しやすく潤いとつやを与えます。
紫外線による退色を防止し、パーマなどの化学処理による髪の傷みを防ぎます。
保湿力が特に強いので上記の効果を発揮するようです。


なお、上記成分のうち、「あんだんてシャンプー」の場合は、
グリチルリチン酸2Kとベタインを配合しています。
グリチルリチン酸2Kは薬効成分としての濃度で配合していますが、
医薬部外品の認可は取っていませんので薬効は謳えません。
あんだんてシャンプーを使うと退色しにくいのは、
アミノ酸系界面活性剤と高濃度で配合しているベタインの効果と考えられます。


(【あんだんてシャンプー&トリートメント】より)

天然系の洗浄成分:天然物自体から溶剤などで抽出した素材および天然油

天然物は、多くの場合固体(葉状または根など)として存在します。
このままで利用できませんのでエタノールやBGなどの溶剤で有効分を抽出して使用します。

ですから表示名称は「○○エキス」となります。溶剤の半分が水である場合もあります。
  
エキス中の有効成分はおおむね1%程度です。
有効成分の約50倍~99倍が溶剤なので、幾つかの問題点が生じます。
  
一方、天然油の場合はもともと液状ですからこのような問題点はありません。
 
 
具体的な例

天然物を扱っているメーカーのカタログから、
保湿成分(角質水分量増加)、消炎成分(抗炎症)の例を。

保湿成分
アロエベラエキス、カミツレエキス、ニンニクエキスなど
  
消炎成分アルニカエキス、オレンジエキス、ゴボウエキス、シソエキス、
カミツレエキス、セージエキス、ローズマリーエキスなど
       
天然油
ホホバ油(ワックス状で厳密には油ではありません。)、
オリーブ油、椿油、ローズマリー油、ラベンダー油など
    
天然油は、シャンプーの洗浄成分としての機能と相反するので、
使いこなしが難しい面もあるのですが、
コンディショニング効果や天然物を強調する目的で配合されることがあります。
 
 
ところで、「あんだんて」の場合、
シャンプー製品には、
「天然物自体から溶剤などで抽出した素材および天然油」を配合していません。
トリートメント製品には、カミツレエキスが配合されています。
 
(【あんだんてシャンプー&トリートメント】より)
 

天然系の洗浄成分:天然物利用の問題点について

天然物は多数の化学物質の混合物です。
混合物であるが故に、単体では得られない効果が出ることもあります。
それだけ魅力的ですが、その中の一成分がアレルギーのある方には
マイナスに作用することもあります。
  

アレルギー物質

天然物のエキスをシャンプーなどに配合する場合、
シャンプーに対して2%程度配合しないと効果がでないようです。

よく天然物10種配合などという製品がありますが、そのまま配合したら
溶剤が20%にもなります。(コスト面でも大変な負荷になります。)
  
そこで1つ1つの成分の配合濃度を下げます。
(どこを下げるかは別としてトータルでは約1/10に下げます。)

特定の成分についてみれば、濃度が下がった分だけ効果が減ります。
  
一方、アレルギー物質は極微量でも影響がでますので
成分の数が増えた分だけ影響する可能性は増えてしまいます。

数種類配合した相乗効果がないとはいえませんが、
アレルギーは個人差が大きいので「避けて通る」(配合数を減らす)
のが一番よいと思います。
  
天然物が10種以上、なかには18種以上も入っていると、
何か効果がありそうな感じを与えます。
化粧品はイメージ商品も大切なので、この種の配合を否定するものではありませんが、
アレルギーのある方にはお勧め出来かねる・・・と言えます。

一般的には、天然や自然派を謳うシャンプーでは
比較的低刺激性の洗浄成分を配合していることが多いのですが、
なかには汎用シャンプー用の素材を配合している例もありますので、
表示成分をチェックしておく必要があります。

なお、化粧品等の適正広告ガイドライン 2008年版では
「天然物だから安全」という表現は禁止されているとのことです。


あんだんては、「自然の恵みで楽しい入浴」を開発目標としており、
ベビーシャンプーと同じく「シンプルイズベスト」の
設計思想で臨んでいます。

(「あんだんてシャンプー&トリートメント」より)
 

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