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天然物と石油

天然物は○、化学物質は×”とする極論をときどき見かけます。
そこまで行かなくても天然物に安心感を持ち、化学物質を怖く感じる方は多いと思います。
このように「天然物」と「化学物質」を対比して考えがちですが、
実際は、天然物は化学物質の集合体です。
 
たとえば、
 
バラの香りは500種類以上の化学物質から成り立っています。
人のからだのタンパク質は10万種類くらいあります。
 
 
「天然物」の対比には「合成」が出てきます。
今は、原料は石油が主体なので
「石油からの合成」「または石油由来」として敬遠されます。

しかしながら、マクロ的に捉えれば石油は天然物由来です。

動植物は膨大の数の化学物質から出来ており、
この動植物が地球規模の温度、圧力、年月で変化したものが石油だからです。
  
  
ところで、動植物でも膨大な化学物質なので、
その集合体である石油は無限に近い化学物質の塊のようなものです。
  
このままでは、とても使えないので分解⇔精製を繰り返して特定の沸点の
グループ(例えば、ガソリン、軽油、重油など)として利用することもあれば、
ここまで行かない中間物をさらに分解⇔精製して単一の化学物質にして取り出します。
 
単一にできたので、これをもとに改めて合成することにより
新しい化学物質を生み出せば新しい機能が得られますし、
天然物と同一の化学物質を製造すれば天然物の乱獲を防げます。
 
このように石油の利用は私たちの生活を豊かにしてくれますが、
新しい物質であるために、まれに私たちにとってはマイナスになることもあります。

メリットとデメリット、両面を持っているのですが、
一般に悪い面だけ強調されますので、化学物質は怖いもの、
または“合成物は悪いもの”という感覚が広がっているのが現状かもしれません。
 
なお、天然物だから安全”という保証はどこにもなく、
【化粧品等の適正広告ガイドライン 2008年版】では、
天然物だから安全”という表現は禁止されています。
 
 
【あんだんてシャンプー&トリートメント】 より
 
 
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天然物の使いこなし方

天然物は多くの化学物質の集合体ですから、
そのなかの特定成分が有効であったり複合的な効果があるなどの魅力がある反面、
集合体なるが故の弱点もあり、いかに使いこなして行くかが大きな課題です。


精製

天然物は、人間にとって毒になる物質を持っていることがよくあります。
従って毒物を除く精製を行わないと大きな問題が起こることがあります。

天然物に限らず化粧品原料では不純物が問題になることがあります。
流動性パラフィン(現在の表示名称ではミネラルオイル)の不純物が
原因で皮膚が黒ずむトラブルが過去にありました。
  
その後精製技術が向上し、今では問題がなくなっていますが、印象が
悪いのか「鉱物油(ミネラルオイル)無添加」がPRに使われています。
もっとも「鉱物油無添加」は、この問題より天然系を強調するための方便と思われます。

精製法の差はコストにも影響し、トレハロースの例では食品添加物グレードと
化粧品グレードを比較すると後者の方が価格面ではるかに高いです。
(生産量の影響もありますが)

食品添加物の方が厳しそうに感じますが、実は逆です。


経験則
  
天然物は、自らの中に毒物を持つことがありますが、
人はある時は本能的に、ある時は長い間の経験と知識から
生活の知恵として天然物を活用してきました。

良薬口に苦し とか、 毒にも薬にもならない という言葉は、
人間の経験則を実に上手く表現しています。
  
人が香りを使い始めたのは4万6千年前、
石けんを使い始めたのは今から4千年前と言われますから、
その間、膨大なデータの積重ねがあります。

一つ一つのデータは曖昧なものが多いと思いますが、
圧倒的な数が精度の向上に寄与しています。

漢方にしろ、アロマテラピーにしろ、
長い経験を通して技術を  確立して来ました。


精製」は、
言わば「物質」を技術的に取捨選択して安全を確保していますが、

長い間の「経験則」は、
「情報」を取捨選択して安全を確保していると考えることができます。

両者がしっかりまもられていれば天然物を安全に使いこなすことができます


あんだんてシャンプーは、
高い安全性データが揃っていて、かつ使用実績が豊富な素材だけを厳選し、
シャンプーには天然物を抽出した成分は配合していません。

従って「天然物10種配合」のような華やかさはありません。
  
また、使用実績の豊富な素材を優先しましたので、
現在話題になっている素材も配合していません。

低刺激性、低アレルギー性の確保には、これがベストと考え作られています。

(【あんだんてシャンプー&トリートメント】より)
 
 

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